
マンションを売却しようと考えている人の中には、いつ売却するのが良いのかが分からず、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
適切な売却の時期を知っていることで、高値で買い取ってもらえる可能性が高くなるでしょう。そこで今回はマンションを売却する時期について紹介していきます。ベストな売り時を見極めて、高値で買い取ってもらいましょう。
オリンピック前がマンションの売り時!
オリンピック前はマンションの価格が高騰しています。特に新築マンションが高騰しているのですが、価格が高すぎて金銭的な問題で購入を諦める人もいます。その金銭的な問題で新築マンションの購入を諦めてしまう人が、中古マンションの購入を検討し始めます。
この買い手の動きによって、中古マンションが売れやすくなっています。多少価格が高くなっても、新築マンションよりも安い価格であれば購入してしまう人もいるため、中古マンションを売却したい人は高値で買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。
オリンピック前にマンションの価格が高騰している要因としては、建築費用の増加が挙げられます。オリンピック前はインフラ整備が行われます。このインフラ整備の影響で建築に必要な資材や建築業者への需要は高まっていきます。
これらの動きによって、建築に関する全ての費用が高くなってしまいます。建築費用が高騰するということは、その時期に建てた建物も高くなるため新築マンションも高騰しているのです。建築費用の増加だけではなく、地価の上昇も新築マンションの価格が上昇する原因となっています。
オリンピック前は海外からの注目度も高まります。外国人観光客が増加するだけではなく、外国の資産家が国内の不動産に対しての投資意欲を高めています。この動きによって、さらに新築マンションの価格が上昇していくことになります。
この新築マンションの価格を上昇させる働きは、中古マンションの価格を上昇させてくれる動きでもあります。売り時を逃さないためにもオリンピック前に中古マンションの売却を進めておきましょう。
海外の投資家の動向はチェックしておこう
売り時を逃さないためには、海外の投資家の動向をチェックしておくことが重要になります。オリンピック前は海外の投資家が不動産投資を行い、マンションの価格を上昇させてくれます。しかし、オリンピックが始まると海外の投資家は日本の不動産に興味を失い始める可能性が高いです。
この辺りから徐々に海外の投資家による日本の不動産を売る動きが活発になるでしょう。この海外の投資家による売却の動きはオリンピックが終わると、さらに活発なものになります。海外の投資家による売却の動きが続くと、一気にマンションの価格が落ちてしまうでしょう。
この動きを考えるとオリンピック前が価格上昇のピークで、オリンピック中からオリンピック後にかけてマンションの価格が下落するため、ベストな売り時はオリンピック前だと言えます。オリンピック前に売り損ねた場合は、オリンピック中に売却してしまうのが良いでしょう。
オリンピック中に売却することで、オリンピック後に売却するよりも高い価格で買い取ってもらえる可能性が高くなります。
新築マンションの価格が下がると中古マンションの人気は下がる
オリンピック後は新築マンションの価格が下がるという話をしました。この新築マンションの価格が下がるという状況になると、オリンピック前は金銭的な問題で新築マンションを買えなかった人が、新築マンションの購入を検討し始めます。
自分の予算でも新築マンションが購入できる価格まで下がったことが原因です。この影響により新築マンションの人気は上がりますが、中古マンションの人気は下がってしまいます。安く新築マンションを買えるのであれば、無理に中古マンションに手を出す必要はないと考える人が増えるからです。
この状況を考えると、オリンピック後は中古マンションの買い手が減ってしまうため、ベストな売り時とは言えないでしょう。
オリンピック後は金利が上昇する可能性がある
国内の消費を活発化させるための政策として金利を下げていますが、オリンピックの影響でインフレ率がアップする可能性が考えられます。インフレ率がアップすれば、無理に金利を下げる必要がなくなります。次は景気を引き締める方向へと動きを変えることもあるでしょう。
そうなれば金利が上昇します。金利の上昇が行われれば、住宅ローンの金利も上昇させなければなりません。住宅ローンの金利が上昇してしまえば、買い手がマンションを購入する意欲は下がってしまいます。買い手の購買意欲が下がれば、その分マンションが売れにくくなるでしょう。
このことを考えても、オリンピックが開催される前にマンションを売ってしまうのが良いことが分かります。
査定は複数の不動産会社に依頼しておこう
マンションの査定価格は一定だと考えている人もいるかもしれません。しかし、実際には不動産会社によって査定価格が違ってきます。その査定価格の違いは、数万円や数十万円程度で済むものではない場合が多いです。数百万円という単位で価格が変わってくるため、マンションを売却したい場合は、1つの不動産会社に査定を依頼するのではなく複数の不動産会社に査定を依頼しておくのが重要になります。
その複数の不動産会社の中から査定価格が最も高かった会社を選ぶのが良いと言えます。この複数の不動産会社に査定を依頼することは、マンションの適正価格を把握できる良い機会になるでしょう。適正価格を知っておくことで、値下げ交渉が行われたときにスムーズな対応が行いやすくなります。
売る時期を季節で決めるのも良い方法
オリンピック前なら、いつ売却しても良いというわけではありません。買い手が集まりやすい時期に売却するのが、売り手にとっては重要なポイントとなります。その買い手が集まりやすい時期として挙げられるのが、2月か3月です。
2月と3月は4月からの新生活に向けて、マンションの購入を検討し始める人が増えます。この時期は転勤を言い渡される人も多く、すぐに住める場所を見つけたいと考えている人も多くなります。このような買い手が集まりやすい時期は、多少販売価格が高くなっても買ってしまう人が多いと言えます。
そのため2月と3月はマンションが高値で買い取ってもらいやすい時期でしょう。このことを考えれば、オリンピック前の2月と3月に狙いを定めてマンションを売るのがおすすめです。2月か3月にマンションを売りたい人は1月の間に売却準備を進める必要があります。